2025.05.13 更新

アルミダイカストの防錆、放置していませんか?―MDコートの知られざる実力―

アルミダイカスト部品の防錆処理をないがしろにしているケースは良くある話でアルミのサビに関する知識も少ないまま「大丈夫だろう」と思い込みにより取り返しがつかない事になるケースも珍しくありません。そうなる前に防錆の必用があるのか無いのかだけでも判断する為の情報を提供しております。最後まで読んで頂ければアルミのサビの怖さがご理解頂けると思います。

1.アルミ=錆びない、は本当でしょうか?

「アルミは錆びにくいから、特別な処理はいらないよね?」
そんなお話をされるお客様もいらっしゃいます。
たしかに、鉄のような赤サビは発生しないため、見た目には気づきにくいかもしれません。

ですが、アルミは“白サビ”と呼ばれる白い粉状の腐食起こります
ADC12などのダイカスト材も腐食しやすく、気づいたときには機能不良につながっていたというケースも珍しくありません。

一度サビが発生すると除去は非常に困難を極めます。腐食部を全て削り落とし、除去後に防錆処理対策を行わなければなりません。

2.見落としがちな「白サビ」の怖さ

アルミの白サビは、表面が白く粉をふいたように変化し、次第に腐食が内部へ進行。
下記のような環境では、目に見えなくても腐食が進んでいることがあります。

  • 湿気の多い環境や屋外での使用
  • 水や結露がかかる冷却機器周り
  • 異種金属と接触している場所(電食)

「外観の問題だけ」ではありません。部品によっては寸法変化・締結不良・漏電や断線の原因にもつながります。

3. MDコートとは?アルミダイカストの“防錆に特化した”アルマイト処理

ミヤキが提供する「MDコート」は、アルミダイカスト特有の課題に特化した防錆処理です。
従来の無電解Niやクロメートとは異なり、密着性に優れ、サビの発生を大幅に抑制します。

主な特長

  • 強固な密着性 → 剥がれにくく、腐食の進行を抑える
  • 塗装下地としても優秀→アルミ合金はそもそも塗装密着性が悪いがMDコートにより密着性と防錆性能が向上し長期に渡り塗装ハガレを防ぎ外観を保つ
  • 薄膜仕上げが可能 → 機能部品にも対応可(寸法変化を最小限に)
  • 優れた耐食性能 → 耐塩水性・結露環境にも強い
  • RoHS対応 → 環境規制にも配慮

 

4. 他処理との比較:MDコートはここが違う!

キャス試験データ(素材vsMDコート)

 

 

 

 

 

 

他の防錆処理との比較

5. 活用事例|“放置していた腐食”を解決

事例①住宅設備メーカー様

アルミダイカスト製の浴室用手摺ブラケット部品でブリスター現象※¹が発生し、交換が頻発
→ MDコートに切り替えたことで、長期間外観・性能を維持。交換頻度が半減。

※¹ブリスター現象:塗装とアルミ素材の密着が弱く塗膜内に空気や水分が侵入しサビが発生し、表面がブツブツと膨れ塗装が浮き上がりやがて塗装が剥がれていく現象

事例②ユニットメーカー様

組み込み後、冷気による結露で腐食が進行し、トラブルが多発。
→ MDコート採用により腐食が抑制され、耐久性が向上

 

6.「見えない腐食」に今こそ対策を

アルミダイカスト材は、簡単には錆びないが“腐食しないわけではない”しかも、その腐食はじわじわと進行し、いつの間にか致命傷にMDコートは、アルミダイカスト材に特化した専用処理だからこそ効果を発揮する

「錆びないと思っていたのに…」という声を、私たちは何度も聞いてきました。
そうなる前に、一度ご相談頂きMDコートをお試しください。

 

7. 小ロット・試作対応OK

「この部品に使える?」というご相談だけでも歓迎です
防錆評価試作サンプル処理も承ります。

 

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