2025.05.06 更新
プロジェクトカシマ
潤滑性×耐摩耗でここまで違う! カシマコートの活用は自転車とバイクだけじゃない

自転車・バイクなどのサスペンション部品などでよく使われる潤滑性アルマイト処理「カシマコート」。
実はこの表面処理、輸送機器業界以外でも幅広く応用できることをご存じでしょうか?
1.その潤滑、まだグリスに頼ってませんか?
耐摩耗対策でこんな悩みはありませんか?
「極寒・高温環境でグリスの効果がイマイチ」
「摩耗対策のために頻繁にメンテナンスしている」
「潤滑油による汚染が気になる現場がある」
そんな困り事がある方にこそ、ぜひ知っていただきたい技術です。
2.カシマコートとは?簡単におさらい
カシマコートは、二硫化モリブデン(MoS₂)を特殊な方法で硬質アルマイト皮膜内に封入した潤滑性アルマイト皮膜。
硬質アルマイトに潤滑性能を加えた㈱ミヤキ独自技術で、以下の特長があります。
- 自己潤滑性(グリス不要)
- 高い耐摩耗性
- 滑らかな摺動性
- 寸法精度の高い薄膜仕上げ(μm単位)
- 推奨使用温度:~200℃まで
詳しくはこちらで紹介しています。
■ 他業種での活用シーン
実際にカシマコートが活かされるのは「動く」「擦れる」「潤滑剤が使えない」場面。
以下のような分野でも、採用実績や導入検討が進んでいます。
●医療機器分野
- アーム機構、摺動ジョイント、カバー可動部
- 極力グリスを使いたくないクリーンな環境で静かに滑らかに動作
● 産業機械
- シリンダーロッド、スライドプレート、軸受け
- 摩耗・焼付き対策+グリスの補充が不要で省力化
● 半導体製造装置
- アクチュエーター部、搬送レール、開閉パーツ等
- 微粒子抑制・オイルレス対応が求められる現場に◎
●食品機械・冷却機器
- 回転部品、摺動ヒンジ、開閉スライダー等
- -40℃の極低温下100℃を超える高温環境でも安定作動/潤滑油による汚染を回避
3.他の処理との比較
■ 導入事例
事例①:燃料ポンプメーカー様
燃料に触れる環境のため、潤滑剤が使用不可で摩耗によるガタツキが発生。
→ カシマコート処理によりグリスレスで耐摩耗性を確保&高耐久化成功。
事例②:医療用ポンプメーカー様(ピストン・スリーブ部品)
摩耗によるガタつきと異音が課題。
→ カシマコート化で高寿命化を達成し、メンテナンス頻度を半減。
4.まずは“使えるかどうか”聞いてください
カシマコートは、これまで輸送機器向けに培ってきた技術ですが、
可動・摺動・潤滑・摩耗という課題がある限り、どんな業界でも応用可能です。
☑ グリスを極力使いたくない環境の耐摩耗性
☑ 摺動部の摩耗に困っている
☑ アルミの表面処理の外注先を探している
そんなときは、ぜひ一度㈱ミヤキにご相談ください。
お問い合わせはこちらより御願い致します。
図面・ロット・素材に応じて最適な提案をいたします。
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