
アルマイト処理の注意点! 面粗さと異種金属の落とし穴
この記事でわかること
- アルマイト処理で面粗さが悪化する理由
- 面粗さを抑えたいときの現実的な対策
- 異種金属が付いたままではNGな理由
①アルマイト処理で面粗さが悪化する理由
博士!アルマイトって
表面がキレイになりますよね?
必ずしも、そうとは限らんぞ。
えっ?、逆に表面が
荒れることあるのですか?
ある。 処理中に
アルミ表面が微細に溶けるからじゃ。
じゃあ加工の跡が強調される事もありますか?
じゃあ、面粗さを悪化させない方法ってあるんですか?
それもある。
元の表面状態がそのまま出る。
②面粗さを抑えたい場合は?
対策はありますか?
ある。
それがシュウ酸アルマイトじゃ!
硫酸アルマイトと何が違いますか?
シュウ酸アルマイトは
硫酸アルマイトよりも
溶解量が少ない為
皮膜構造が違い
面粗さの悪化を抑えやすい傾向がある。
ただしコストや
対応可否は事前確認が必要じゃ。
予め前加工で
面粗さを整えることが重要じゃ

シュウ酸アルマイト(https://www.kashima-coat.com/products/oxalic/)
シュウ酸アルマイトの特長
- 通常の硫酸アルマイトよりも、面粗さが抑えられる
- 寸法精度や滑らかさが求められる部品に向いている
- 初期表面状態が良好であれば、処理後もなめらかな仕上がりが得られやすい
※なお、厚膜の硫酸アルマイト処理(例:硬質アルマイト)では、処理後に研磨して寸法や面粗さを調整するケースもあります。
この場合は、十分な膜厚(研磨代)を確保しつつ、後加工の余裕を考慮した設計が必要です。
こんな感じで対応すれば
滑らかな面粗さのアルマイト皮膜も得られるのじゃ!
③アルマイトで異種金属がNGな理由
アルミに鉄やSUSネジ付いたまま
出したらどうなりますか?
絶対NG。
絶対ですか?
最悪の場合、
製品が溶解・固着して
使用不可になることもある。
さらに処理液汚染で
他ロットにも影響する可能性があるんじゃ。
- 処理中に異種金属が溶解する
- 部分的に残った場合、外れなくなり仕上がりが不均一になる
- 溶けた金属の成分により処理液自体が汚染されてしまう
- 処理液を全交換しないとその後の処理の品質が安定しなくなる
うわぁ…それはコストも時間もかかっちゃいますね。
④失敗しないためのチェック
何に気をつければ良いですか?
この3点だけは必ず押さえなさい。
- 異種金属は外す
- 面粗さは事前相談
- 寸法公差は皮膜成長考慮
⑤ありがちな誤解3選
最後に勘違い多いところ、まとめて下さい!
うむ。これじゃ!
- アルマイト=必ず表面が滑らかになる → ❌
- アルミ以外の金属が少し付いていてもOK → ❌
- とりあえず出してから考える → ❌
⑥まとめ
結局、準備が一番大事ですか?
そうじゃ。 アルマイトは段取りで全て決まる。
※アルマイト処理で
- 面粗さを維持したい
- 異種金属の扱いに不安がある
などございましたら、お気軽に(株)ミヤキにご相談ください。