2026.03.24 更新

おしえて!ケミスとトリー

EPISODE 14

アルマイト処理の注意点! 面粗さと異種金属の落とし穴

この記事でわかること

  1. アルマイト処理で面粗さが悪化する理由
  2. 面粗さを抑えたいときの現実的な対策
  3. 異種金属が付いたままではNGな理由

①アルマイト処理で面粗さが悪化する理由

 博士!アルマイトって
表面がキレイになりますよね?

必ずしも、そうとは限らんぞ。

えっ?、逆に表面が
荒れることあるのですか?

ある。 処理中に
アルミ表面が微細に溶けるからじゃ。

じゃあ加工の跡が強調される事もありますか?

じゃあ、面粗さを悪化させない方法ってあるんですか?

それもある。
元の表面状態がそのまま出る。

②面粗さを抑えたい場合は?

対策はありますか?

ある。
それがシュウ酸アルマイトじゃ!

硫酸アルマイトと何が違いますか?

シュウ酸アルマイトは
硫酸アルマイトよりも
溶解量が少ない為
皮膜構造が違い
面粗さの悪化を抑えやすい傾向がある。

ただしコストや
対応可否は事前確認が必要じゃ。

予め前加工で
面粗さを整えることが重要じゃ

シュウ酸アルマイト(https://www.kashima-coat.com/products/oxalic/

シュウ酸アルマイトの特長

  • 通常の硫酸アルマイトよりも、面粗さが抑えられる
  • 寸法精度や滑らかさが求められる部品に向いている
  • 初期表面状態が良好であれば、処理後もなめらかな仕上がりが得られやすい

※なお、厚膜の硫酸アルマイト処理(例:硬質アルマイト)では、処理後に研磨して寸法や面粗さを調整するケースもあります。
この場合は、十分な膜厚(研磨代)を確保しつつ、後加工の余裕を考慮した設計が必要です。

こんな感じで対応すれば
滑らかな面粗さのアルマイト皮膜も得られるのじゃ!

③アルマイトで異種金属がNGな理由

アルミに鉄やSUSネジ付いたまま
出したらどうなりますか?

 絶対NG。

絶対ですか?

最悪の場合、
製品が溶解・固着して
使用不可になることもある。
さらに処理液汚染で

他ロットにも影響する可能性があるんじゃ。

  • 処理中に異種金属が溶解する
  • 部分的に残った場合、外れなくなり仕上がりが不均一になる
  • 溶けた金属の成分により処理液自体が汚染されてしまう
  • 処理液を全交換しないとその後の処理の品質が安定しなくなる

うわぁ…それはコストも時間もかかっちゃいますね。

④失敗しないためのチェック

 何に気をつければ良いですか?

この3点だけは必ず押さえなさい。

  1. 異種金属は外す
  2. 面粗さは事前相談
  3. 寸法公差は皮膜成長考慮

⑤ありがちな誤解3選

最後に勘違い多いところ、まとめて下さい!

うむ。これじゃ!

  • アルマイト=必ず表面が滑らかになる → ❌
  • アルミ以外の金属が少し付いていてもOK → ❌
  • とりあえず出してから考える → ❌

⑥まとめ

結局、準備が一番大事ですか?

そうじゃ。 アルマイトは段取りで全て決まる。

※アルマイト処理で

  • 面粗さを維持したい
  • 異種金属の扱いに不安がある

などございましたら、お気軽に(株)ミヤキにご相談ください。

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