2023.10.27 更新
ミヤキ実験室
アルマイトの出来栄えに影響する事知ってますか?
Index目次
お客様から納品後にアルマイトについてのお問合せをいただく事があります。
その中でも特に多いのが、やはりアルマイトの出来栄えについてご相談をいただくことが多いです。
そこで今回は、アルマイトの出来栄えに影響する可能性がある素材状態を紹介したいと思います!
異物付着
素材に粘度の高い油や切粉などの異物が強力に付着していると脱脂工程で除去しきれない場合部分的にアルマイトの生成が阻害され写真のようにシミや色抜けが発生する事があります。
腐食
腐食発生箇所はアルマイト皮膜の成長が阻害されます。
台風の後や梅雨の時期などは腐食しやすく特に7000系、2000系のアルミ合金によく見られます。
放電加工・ワイヤーカット
放電加工やワイヤーカットで加工された製品の加工面は酸化被膜が形成されているためアルマイト処理を行ってもアルマイト皮膜が生成されません!
材質の違いや熱処理の影響
同じ材質でも原産地、材料メーカーやロットが違うだけで膜厚の付き方が変わる可能性もあります。
また、熱処理の影響で膜厚の付き方やアルマイトの発色が変わることもあります。
素材模様・偏析模様
押し出し材などはすじ模様が顕著に模様として発生することがあります。
アルミ合金の成分の偏りによってアルマイトの発色や膜厚の付き方が製品内で変化する事象です。