アルミのサビを放置するとどうなる?機能・外観・寿命への影響を解説
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Index目次
1.アルミの「サビ」とは?(簡単なおさらい)
アルミは鉄のように赤く錆びることはありませんが、
湿気・水分・塩分などの影響で腐食が進行します。
◎代表的な事象
- 白錆(粉状腐食):湿気や水分が原因で発生
- 孔食(ピッティング腐食):点状に深く進行する腐食
- 異種金属接触腐食(電食):鉄や銅と接触した状態で水分が存在すると発生
- アルマイト皮膜の欠陥部から進行する腐食
これらは一見すると軽微に見えるため、
気づかないまま使われ続けることが多いのが特徴です。
2.機能への影響|「まだ使える」が一番危ない
アルミのサビを放置すると、まず影響が出やすいのが機能面です。
①寸法・嵌合への影響
- 腐食生成物が発生
- 嵌合部や摺動部で抵抗が増加
- ガタ・引っかかり・固着の原因に
特に
- ベアリング周辺
- ボルト穴
- 勘合部
これらの部位では、わずかな腐食でも不具合につながります。
②電気的なトラブル
アルミ部品が導電部として使われている場合、
- 接触抵抗の増加
- 接点不良
- 通電不安定
といったトラブルが発生することも。
アルミの腐食は
「急に壊れる」より「気づかないうちに性能が落ちる」のが厄介です。
3.外観への影響|見た目劣化は信頼低下につながる
サビによる外観劣化は、想像以上に評価へ影響します。
- 白サビが浮き出る
- 表面に斑点やシミが出る
これらは、
製品の品質不良、管理不足や表面処理ミス
と受け取られやすく、
メーカーや製品への信頼低下につながることもあります。
特に、装置外装や見える位置の部品では、
「機能上問題ない」でもNGと判断されるケースもあります。
4.寿命への影響| 放置するとコストに直結する
アルミのサビ(腐食)は、一度始まると自然に止まることは基本的にありません。
腐食が進行する主な理由は、
- 皮膜の欠陥部から内部へ進行する
- 湿気・結露・塩分で加速する
- 異種金属との接触で促進される
その結果、
- 再アルマイトが困難になるケースが多い
- 機械加工での修正が難しくなる
- 部品交換・再制作が必要になる
初期段階で対処していれば防げたはずの問題が、
放置した結果、対策コストが何倍にも膨らむことがあります。
5.よくある誤解|「アルマイトしているから大丈夫」
現場でよく聞くのがこの声です。
「アルマイトしているのに錆びた」
実際には、以下のような原因が重なっているケースが多くあります。
- 皮膜が薄い
- 封孔処理が不十分
- 使用環境(屋外・沿岸・結露)が想定以上に過酷
- 前処理の影響で皮膜品質が安定していない
つまり、
アルマイト=絶対にサビない
というわけではありません。
まとめ|サビは見た目の問題ではない
アルミのサビを放置すると、
機能低下が静かに進行
外観劣化で製品の信頼性を損なう
製品寿命が短くなる
サビは単なる見た目の問題ではなく、
設計・表面処理・使用環境すべてに関わる重要なサインです。
次に知っておきたいこと
サビを防ぐためには、
なぜサビが発生したのか
なぜアルマイトしても腐食するのか
を正しく理解する必要があります。
👉 アルマイトしても錆びる原因と対策についてはこちら(後日公開予定)