2026.02.03 更新

アルミのサビを放置するとどうなる?機能・外観・寿命への影響を解説

アルミ部品に発生したサビ(腐食)を見て、 「すぐに使えなくなるわけじゃないし…」 「とりあえず今は問題なさそう」 と、そのまま使い続けていませんか? 実はアルミのサビは、目に見える変化が小さいわりに、内部では確実に悪影響が進行しています。 放置することで、機能・外観・寿命のすべてに影響を及ぼすケースも少なくありません。 この記事では、アルミのサビを放置すると具体的に何が起きるのかを、 現場目線で分かりやすく解説します。

1.アルミの「サビ」とは?(簡単なおさらい)

アルミは鉄のように赤く錆びることはありませんが、

湿気・水分・塩分などの影響で腐食が進行します。

代表的な事象

  • 白錆(粉状腐食):湿気や水分が原因で発生
  • 孔食(ピッティング腐食):点状に深く進行する腐食
  • 異種金属接触腐食(電食):鉄や銅と接触した状態で水分が存在すると発生
  • アルマイト皮膜の欠陥部から進行する腐食

これらは一見すると軽微に見えるため、

気づかないまま使われ続けることが多いのが特徴です。

 

2.機能への影響|「まだ使える」が一番危ない

アルミのサビを放置すると、まず影響が出やすいのが機能面です。

①寸法・嵌合への影響

  • 腐食生成物が発生
  • 嵌合部や摺動部で抵抗が増加
  • ガタ・引っかかり・固着の原因に

特に

  • ベアリング周辺
  • ボルト穴
  • 勘合部

これらの部位では、わずかな腐食でも不具合につながります。

②電気的なトラブル

アルミ部品が導電部として使われている場合、

  • 接触抵抗の増加
  • 接点不良
  • 通電不安定

といったトラブルが発生することも。

アルミの腐食は

「急に壊れる」より「気づかないうちに性能が落ちる」のが厄介です。

3.外観への影響|見た目劣化は信頼低下につながる

サビによる外観劣化は、想像以上に評価へ影響します。

  • 白サビが浮き出る
  • 表面に斑点やシミが出る

これらは、

製品の品質不良、管理不足や表面処理ミス

と受け取られやすく、

メーカーや製品への信頼低下につながることもあります。

特に、装置外装や見える位置の部品では、

「機能上問題ない」でもNGと判断されるケースもあります。

4.寿命への影響| 放置するとコストに直結する

アルミのサビ(腐食)は、一度始まると自然に止まることは基本的にありません。

腐食が進行する主な理由は、

  • 皮膜の欠陥部から内部へ進行する
  • 湿気・結露・塩分で加速する
  • 異種金属との接触で促進される

その結果、

  • 再アルマイトが困難になるケースが多い
  • 機械加工での修正が難しくなる
  • 部品交換・再制作が必要になる

初期段階で対処していれば防げたはずの問題が、

放置した結果、対策コストが何倍にも膨らむことがあります。

5.よくある誤解|「アルマイトしているから大丈夫」

現場でよく聞くのがこの声です。

「アルマイトしているのに錆びた」

実際には、以下のような原因が重なっているケースが多くあります。

  • 皮膜が薄い
  • 封孔処理が不十分
  • 使用環境(屋外・沿岸・結露)が想定以上に過酷
  • 前処理の影響で皮膜品質が安定していない

つまり、

アルマイト=絶対にサビない

というわけではありません。

まとめ|サビは見た目の問題ではない

アルミのサビを放置すると、

機能低下が静かに進行

外観劣化で製品の信頼性を損なう

製品寿命が短くなる

サビは単なる見た目の問題ではなく、

設計・表面処理・使用環境すべてに関わる重要なサインです。

次に知っておきたいこと

サビを防ぐためには、

なぜサビが発生したのか

なぜアルマイトしても腐食するのか

を正しく理解する必要があります。

👉 アルマイトしても錆びる原因と対策についてはこちら(後日公開予定)

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