2024.01.09 更新

世界ナンバー1へのチャレンジを支えるミヤキの技術力

日本のモータースポーツの聖地とも言われる三重県鈴鹿市。

その所以は、世界的にも有名な日本有数のレーシングコースである鈴鹿サーキットがある。
ホンダ・ワールド㈱は、鈴鹿サーキットと目の鼻の先に所在している。

同社が運営する店舗及びレーシングチーム“Technical Sports Racing”通称『TSR』
我々は、古くからパートナーシップを結んでおり、カシマコートをはじめ、様々なアルマイト処理でサポートさせて頂いている。

「ミヤキさんはなくてはならない存在ですね。」

おもむろに語り始めたメカニックの秋山氏はこう言った。
「高品質はもちろん、レース部品という都合上、短納期で毎度対応頂いてますが、過去にこんなことがあったんです。」と。

“加工メーカーから納品されたアルミ製品をミヤキさんにアルマイトの依頼をして数日後、「図面記載の材質と違いませんか?」とミヤキ社員から一本の電話が。
そんなまさかと思ったが、実際に加工メーカーに問い合わせると、手違いで異なる材質を加工していたと。
「どうして違うとわかったんですか!?」という問いに、「処理すればすぐわかりますよ!」とさらっと言われたときはかなり驚いた。
ミヤキさんじゃなければ、気づかずにそのまま処理されて、マシンに搭載されていたのではないか” と。

アルミと言ってもアルミには多くの材質が存在する。
A2017、A5052、A7075 …強度や剛性等、それぞれ違った特性を有している。
世界最高峰のマシンを設計する秋山氏は材質選びにも予断がない。

材質が異なる=想定している性能を発揮できない
0.1秒を競う極限のレースの世界では、それが命取りにも成りかねない。

当時のその部品を今でも大事に保管している秋山氏。
理由は「これ見てあの時の気持ちを忘れないように教訓として残している。失敗から学ぶこと、得るものは大きい。」と。
他にも過去の失敗したものが多数保管されており、それを手に取り、当時の失敗談を楽しそうに語ってくれた。“失敗は成功の元”という言葉を体現するかのように。

レース部品・マシンの設計~開発などありとあらゆることをほぼ一人でこなす秋山氏。
“色んな失敗や協力メーカーさんのサポート・協力があってからこそ僕らはいいマシンを作れているんです”と。

これからも世界最高峰のチームに、世界品質のカシマコート及びアルマイト品を提供し続けなくてはいけないと強く使命感を感じた。

世界最高峰の耐久レースにおいて、幾度となく世界一の栄冠を勝ち取ってきたF.C.C. TSR Honda France。
私たちは表彰台に立つことは無いが、頂点を目指し切磋琢磨する想いは同じである。

TSRに関わる全ての人々の想いが一つだから、果てしない目標も成し遂げることが出来るのだ。
これからも想いを一つに、ワールドチャンピオン獲得への挑戦は終わらない。

Business Partnerお客様の紹介

ホンダ・ワールド株式会社(TSR/TECHNICAL SPORTS RACING)

〒513-0825 三重県鈴鹿市住吉町6786

レース活動をはじめ、自社(TSR/TECHNICAL SPORTS RACING)ブランド商品の企画・設計・製造・販売、本田技研工業株式会社からのレース事業の受託、部品試作請負業務などを手掛けている。
鈴鹿8時間耐久ロードレースやFIM世界耐久選手権(EWC)にて総合優勝をはじめ、数々の輝かしい戦績を残している。
https://www.tsrjp.com/

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